The other day, I went to a shrine called Furumine shrine.
The shrine has a legend about Tengu. It is said Tengu sama
comes to the shrine from time to time.
I wrote a story about Tengu.
天狗=Tengu
It looks like this.(Japanese people usually imagine the right figure.)
おばばor ばば(obaba)=grandmother the boy calls his grandmother "obaba"
鳥居= torii gateway
古峰神社 Furumine shrine, the name of shrine
横根山 Mt. Yokone the name of the mountain in this area
社 yashiro = shrine
「天狗の翼」
これは、山奥にある天狗の社でおこったこと。1000年以上昔の話だとよ。
その山には、多くの杉の木が生えていた。見渡す限りの杉の木の中に、一本の道がずっと続いている。そこを、一人の少年がずんずんと歩いていくのがみえた。少年は肩に米をいれた袋をしょっている。少年が今行こうとしているところは、このあたりで有名な古い神社だった。病で寝込んでいるばばのもとへ帰るとちゅうに、この神社のことを村人からきき、お参りをして帰ろうと思いたったんだと。
さて、少年が長いこと道を進んでいくと、やがて広い境内のような場所にたどりついた。見るとたいそうりっぱな木でできた鳥居がたっている。少年は、その立派な鳥居をながめ、長いことあるいてそこまでやってきてよかったと思った。
この神社、古峰神社といって、むかしから天狗の社として村人に知られていた。天狗の社というのは、神様の使いである天狗がたびたびやってくるという場所である。天狗はその神社にやってくる者にふりかかるわざわいを払いのけてくれる神様の使いだという。少年は、天狗に会えるのではないかという気持ちを持って、神社までやってきた。
少年が、境内のような場所をさらに進むと、一本の大きな木があった。その木には、縄が巻かれていて、根元に数々のお供えものがしてあった。明らかに、それは神の木であった。木の表面をよく見ると、周りの杉の木とだいぶちがう。
「ヒノキにちがいない。」
少年は思った。決して、それ以上近づいてはいけないような感じがした。少年は、背中にしょった米を神様へのお供え物としなければならないと思い、袋を下におろした。そして、口を開くと中の米を手のひらにとって、木の根元に供えた。
「ばばの病気がよくなりますように。」
少年は、目を閉じ、手を合わせそのようにつぶやいた。
あたりは静かで、木々が風にゆれている音が遠くの方から聞こえてくるだけであった。
と、そのときであった。周りの杉の木がざわついたので、少年が目を開けると、そこに神木の近くに天狗が立っていた。
天狗は何も言わず、少年をながめていた。
「ああ、あなたは天狗さまですね。」
少年は、天狗に会えたことの喜びでいっぱいになった。
「うむ、お主は病で寝ているばばのもとへ帰るとちゅうに、ここへ寄ったのだな。」
「はい、そうです。」
少年は、天狗さまは何でも知っているのだ、と驚いた。
「はやく、おばあさんの元へ帰るとよい。」
天狗はそう言った。
少年は、初めて見る天狗さまの姿に興味をひかれた。その姿かたちは、むかし、おばあさんが話してくれたものとそっくりだった。鼻は大変長く、たいへんりっぱな服を着ていた。そして、頭にはちょこんと角帽をかぶっていた。目は大きく、けっして恐ろしいものではなかった。そして、背中の方をみると、ばばが話したようにりっぱな翼がはえていた。
「ああ、なんとすばらしいお姿だろう!そして、人間にはない翼をもっている。」と少年は心のなかで思った。
「本当にばばが言ったとおりに、天狗さまは翼を使って空を飛べるのだろうか?」少年は心のなかでそうつぶやいた。
「天狗さま、天狗さまが持っておられる翼で本当に空を飛ぶことができるのでしょうか?」
少年は、思わず聞いてしまった。鳥のような翼が珍しくてしかたがなかったのだ。
「うむ。人間には翼というものがないから、珍しいのだろう。翼があれば、こうやって飛ぶことができるのだ。」
天狗さまは、そういうとひらひらと翼を動かし、体を宙にうかせた。
「ああ、なんてりっぱな!」少年は、心のなかで叫んだ。
少年は、人が鳥のようにひらひらと浮かぶようすを初めて見てたいそう胸をおどらせた。どうしてぼくたちにこんな翼がないのだろう?翼があれば、きっといろいろな場所から場所へとすばやく移動できるはずなのに・・・。たいへんな山道を登ったりしながら、遠くの村まで歩いて米を買いにでかけることもしないですむのだろう。あっという間にばばの元へ帰って早くばばに米を食わせることだってできるだろうに。そして…そうだ、こんな翼があれば、きっと山をいくつも越えてずっと遠くの世界を眺めることができるにちがいない。ああ、翼を使って空を飛んでみたい。高く高く舞い上がり、山のかなためで行き、どうなっているのか見てやりたい…。
「天狗さま、あなたが背中に持っておられる翼を貸していただけませんでしょうか。」
少年は、たずねた。
「どうしてじゃ?」
少年は、しばらく考えて話した。
「わたしには、病気で寝ているばばがいる。早くばばの元へもどって、ここにある米を食わせてやらなければならない。もし、あなたの持っている翼があれば、きっとずっと早くばばに米を食わせることができる。米を食わせたらすぐここに戻ってくるから貸してくれませんか。」
「うむ。そうか、たしかに翼をつかって飛べば、ずっと早くばばの元へ行き、米を食わせることができるだろう。ならば使うがいい。」
「ほんとうですか。」
少年は、飛び上がらんばかりにうれしくなった。
「ただ、わしは翼を使わないと神の元へ帰ることができない。翼は大事なものだから、早いうちにこのヒノキのところへ帰ってきてほしい。」
「わかりました。必ず。」
そう言うと、天狗さまは翼を少年に渡した。
少年は翼を背にまとい、米を入れた袋をわきにかかえた。そして、ひらひらと翼を動かした。すると、少年の体は飛翔し、またたくまに杉の木の上まで舞い上がった。
「すばらしい。これが翼というものか。」
少年は、心がおどった。ふたたび翼をはためかせると、体はさらに浮き上がり、風が強く吹くはるか高いところにまでやってくることができた。いつも見上げていた杉の木がはるか真下に地面のように広がっているではないか。体が軽い。そして、頬にあたる風が涼しい。少年の胸は高鳴り、これまで感じたことのない心地よさがこみあげてきた。
少年は、家の方角へと飛んでいくことにした。目印は、高くそびえる横根山。この翼があれば、あっという間にたどり着くことができそうだ。少年は、近づいてくる横根山を眺めながらおもった。
ふと、少年は思った。
―――― 山の彼方に、見渡す限りの水が広がっている世界があるらしい。ばばはそれを「海」と呼んだ。見渡す限りの水という世界というが、ではその海の向こうには一体何があるのだろう?海へと飛んでいき、海のさらに向こうまで行ってみたい。そして、そこに何があるかみてやりたい ――――――
少年は、横根山を越えた。
よし、その「海」というものを眺めよう。きっと、おばばも面白い話と思ってくれるだろう。
少年は、すばやく翼を動かしてみた。すると、前よりもずっと先に進んだように思った。
「これならば、きっと海にまでいけるはずだ。」
少年は、ぐんぐんとすごい速さで風の中を進んだ。はるかかなた下を木々がものすごい速さで過ぎ去っていく。しかし、なかなか水が広がったような世界は現れなかった。
「ばばが言ったことは、ほんとうなのだろうか。」
その頃、ばばの家では、ばばは今か今かと少年が帰るのを待っていた。陽はもうじき沈みかけるというのに、少年は帰ってこない。いつもならば、昼過ぎあたりには帰ってきて夕飯の支度をしてくれるのにもかかわらず、今日に限っていつまでたっても帰ってこない。
「あいつは、いったいどこさいったんだ。鬼にでも食われちまったんだろうか。」
ばばは、痛むからだを起こして戸口まで下りてきて外を眺めた。
少年は陽が暮れかけていることに気づいていた。このままでは、夜になってしまう。どうしたらいいだろうかと思った。海というものはほんとうにあるのだろうか・・・。
そのとき、山の彼方むこうに、きらきらと一直線にひろがる水面らしきものが見えた。
「あれは、海か!?」
少年は、ついに海まで来たのだといっそう速く進もうと翼に力をこめようとした。
と、そのときであった。力を入れたとたんに、わきに抱えていた米袋がするりと抜けて、はるか下へとまっさかさまに落ちていってしまった。
「袋が!」
少年は下を見たが、袋は森の中へと消えていってしまった。
「しまった、これではばばに食わせるものがなくなってしまう・・・。」
少年は、翼を動かすのをやめ、袋の消えていった木々の中へと行こうと翼を動かした。しかし、なかなか思うように下降することが難しい。翼を使って頭上へ行くのはたやすいものであったが、うまく降りていくことはできなかった。
それでも少年は、杉の木の葉が生い茂るあたりまで、少しずつ降りてくることができた。杉の木の中をさらに降りようとしたが、いくつもの枝が伸びてきていて邪魔をしていた。
少年が翼を一度動かしたときであった。翼は枝にひっかかり、少年は体ごと下へと落ちていってしまった。
少年は地面へ落ちたときに、足をくじいた。右足の裏がひどく傷んだ。わらじを脱ぐと、血が流れていた。
「ああ、翼もすっかり傷んでしまった。」
少年の背中にあった翼は、弱々しく動くだけになってしまった。
夕暮れ時で、森の中は薄暗くなっていた。そして、少年は見知らぬ地にいることに気づき、体が震えた。
「大変なところへと来てしまった。誰もいない。」
少年は目をつぶった。
――― おらは海というものをみた。しかし、ただ水が広がっているだけの世界だった。
暗闇の中に天狗さまが現れ、こちらをみていた。
おらは、天狗さまに悪いことをしてしまった。あの天狗さまは、この翼を大事なものだと言っていた。しかし、おらは海が見たくてこんなところまで来てしまった。あげくのはてに、その大事な翼を傷つけてしまった。これでは、申し訳がたたない・・・。―――
少年が目をあけると、一本の木のとなりで横たわっていることに気づいた。少年は起き上がると、それがあのヒノキの神木だとわかった。木に縄がしっかりとまかれていたのだった。少年は背中に翼がないことに気づいた。神木の横には、袋が落ちていた。あわててかけよると、その中に米があることがわかった。
「ああ、あの袋だ。」
辺りは暮れかけていた。少年は、山を早く降りることにした。そして、家に向かってとにかく走った。
「悪い夢をみたのにちがいないや。」
少年は走った。
家でおばばが迎えた。
「おまえ、どうしたんじゃ、その足は。」
少年は、右足のわらじをはいていないことに気づいた。そして、少年は右足をひどくけがしていた。
「こりゃ、すまん。おらはばばが作ってくれたわらじをどこかでなくしてしまった。」
少年は、答えた。そして、天狗から翼を借りて空を飛んだ話を、おばばに話してみた。
「そりゃ、おまえ、天狗さまは神の使いじゃ。天狗さまの物を自分の物のように使ったのだから、えらいばちがあたったにきまっている。よくまあ死ななくてすんだものだ。」
「何か悪い夢を見ていたみたいだ。」
「いいや、そりゃ夢じゃない。」
それからというもの、少年は天狗の社の神木にお供えものをかかさずするようになり、山を越えて海を見たいなんて言うことはなかった。天狗さまをふたたび見ることもなかったとさ。
The wing of Tengu
This story happened at a shrine, which is
in the heart of a mountain. This is a story more than thousand years ago.
The
mountain had a lof of cedars. There was a road under the cedars. A boy, who was
carrying a bag on his back, was walking on the road. There was rice in the bag.
He was going to a shrine which is known around the village. He decided to drop
in at the shrine on the way to his home. His grandmother was in sick so he
wanted to pay a visit there.
The
boy walked on the road for a few hours and finally came to the large precincts
of a shrine. He found a wooden torii(gateway). The boy thought he was worth
walking for a few hours, looking at the precious tori.
The
name of the shrine was Furumine shrine. It had been known as the shrine of
Tengu since old age. The shrine of Tengu is the place where the errand of God
sometimes came by. It had been said that Tengu drive evil out of visitors. The
boy visited the shrine with expectation to meet Tengu.
When the boy walked on the precincts, he found a big tree. Someone
seemed to bound a rope around the trunk. There was some offerings at the root
of the tree. It was a sacred tree. The boy found the surface of the tree was
different from the other trees which were surrounding him.
“This must be a sypress.”
The boy thought so. And he thought he
should not draw near the tree. The boy put down the bag because he needed to
offer the rice in the bag. He opened the bag and scooped it with both hands. And
then he offered the rice at the root of the tree.
“I hope my grandma improve her disease…”
The boy closed his eyes and I put hands together and muttered like
that. The area was quiet and only heard the sound that trees shook for wind
from far-off. When a boy opened eyes because the tree of cedar of the
circumference rustled, a Tengu stood near a sacred tree there.
The Tengu said nothing and
looked at a boy.
"Oh, you are Tengu-sama!"
The boy became full of the joy of that he was able to meet a Tengu.
"Yes, you were in the middle of coming back to grandmother sick in bed and stopped at here.”
"Oh, you are Tengu-sama!"
The boy became full of the joy of that he was able to meet a Tengu.
"Yes, you were in the middle of coming back to grandmother sick in bed and stopped at here.”
“Yes, that's right.”
Tengu sama seemed to know anything, so the boy was surprised.
"You should come back to your home early.”
The Tengu said so.
As for the boy, his interest
was attracted by the figure he saw for the first time. The Tengu sama looked
just like it in old days that grandmother talked to him. The nose was very long
and wore very excellent clothes. And I put a squared cap on a head quietly. The
eyes were not horrific at all. When he looked towards a back, he saw a wing
that was excellent as talked by his grandmother.
"What a splendid figure! And he has a wing…"
The boy thought in a heart.
" Tengu sama can fly in the sky with a wing as my grandmother
told me?"
The boy muttered so in a
heart.
"Could you show me you fly in the sky by the wing you have?"
The boy has heard it
unintentionally. The wing such as the bird was rare, and there was no help for
it.
"Oh, you want to see that? A human being does not have what's
called wing. So it will be unusual. If you have a wing, you can fly in this
way.”
When Tengu sama said so, he moved a wing flutteringly and floated a
body on the sky.
"How great!”
The boy cried in a heart.
The boy was so excited to see
the figure like human being flying on the air for the first time.
Why do we not have such a
wing? I should be able to surely move from the place to the various places
quickly if I have a wing. I would not need to walk steep road like now. I would
not have to go out to buy rice on foot to the far-off village. I would be able
to return to the grandmother’s house quickly and give her rice. And…if I have such a wing, surely I go over some mountains and must be
able to look at the much more far-off world. Oh, I want to fly in the sky with
a wing. I want to fly so highly and watch it what happens….
"Would you lend the wing you have on a back?" The boy asked.
"Why is that?"
The boy thought for a while
and talked.
"I have a grandmother sick in bed". I have to return to our
house and must serve rice for her early. Surely I can return much earlier and
can let grandmother eat rice if there is the wing which you have. I will come
back here as soon as I served rice, will you lend it? "Oh, I see. That’s
true. Then you can use it.”
"Oh, really?"
The boy became so glad.
"But I cannot come back to God’s world if I do not use the wing.
Because a wing is an important thing for me, I want you to come back to this
tree after you finished things you have to do. Yes, by all means.
Tengu sama handed a wing to the boy.
The boy wore a wing to his back
and had the bag which was rice in aside. And he moved a wing flutteringly. Then
the body of the boy flew and was carried away in an instant to the top of the
tree of cedar.
“Oh, great! ”
The boy mot excited. The body
rose more when he let a wing flutter again. The wind was strong. He was able to
come over to the high place. The tree of cedar which he always looked up was below
like the ground. His body was light. And the wind blew cheeks. The heard of the
boy throbbed, but he felt comfortable.
The boy decided to fly on the
direction of his home. The landmark was the Mt. Yokone, which was the highest
mountain around there.
“If I can fly with this wing, I will be able to arrive soon.”
The boy thought while looking at Mt.Yokone which was seen far away.
The boy thought incidentally…
--- In the distance of the mountain, there seems to be the world
where there is the water as far as the eye can see. Grand mother called it
"sea". Grandmother said there was the water as far as the eye could
reach, but then on earth what will there be in the other side of the sea? I
want to fly to the sea. And I want to go more to the other side and see what
there is there
The boy went over the Mt.
Yokone.
I’ll look at what's called
"sea". Surely my grandmother will think what I would see is
interesting.
The boy moved a wing quickly.
Then he thought that he could put on speed.
"Surely I must be arriving at the sea immediately."
The boy went in wind with the
great speed. He passed trees with the tremendous speed far in a bottom. However,
the world which seems to be “sea” did not appear.
"Is it true that grandmother said?"
Just at that time, his grandmother was waiting for that boy in her
house. Though the sun was about to be
setting soon, the boy did not come home. He had usually come back by the
afternoon, and got ready for the dinner.
"Where has he gone? Has
he been eaten by an ogre?
Grandmother raised her ached body
and got off to the doorway and looked at the outside.
The boy noticed that the sun
was about to be setting. It would be grow dark soon. He didn’t know what he should do. What's called “sea”
will really be there?
The thing, which seemed to be
the surface of the water that spread out shiningly, was seen in the distance
other side of the mountain then.
"Is that the “sea” ?"
He was going to move the wing
with power to put on speed when the boy came at last to the sea.
But then, the bag which he
held aside fell out. It fell headlong.
"Dear! That’s for my grandmother!"
The boy looked at the bottom,
but the bag has disappeared into a forest.
"I wouldn’t serve my grandmother."
The boy stopped flying in the
direction of the sea, and moved a wing to go into the trees. However, it was
difficult to go down with the wing than he expected. It was easy to go to the
overhead with a wing, but was not able to go down well.
But the boy was able to go
down little by little to the area where the leaves of the cedar grew thick. He
was going to go down in the tree of cedar more, but many branches lengthened
and disturbed.
When a boy moved a wing once, the wing was caught on a branch, and
the boy has fallen into the ground.
When he fell into the ground,
the boy sprained his foot. The right sole awfully went bad. Blood flowed when I
took off a straw sandal.
"The wing has completely gone bad, too". 」
The wings in the back of the
boy came to only work feebly.
At dusk, it became dusky in
the forest. And the boy noticed it being on the unknown ground, and trembled
from fear.
"I have come to the horrible place. There is nobody. ”
The boy closed his eyes.
---- I watched what's called “sea”. However, it was just the place
where water merely spread out----
Tengu sama appeared in
darkness and watched him.
-----I have done a bad thing
to Tengu sama. Tengu sama said this wing was important for him. But I have come
to the place to see the sea though I said I went back to my house. I have broken
his important wing in the end ... how can I ask for his permission?
The Tengu sama in the dark came closer to
his boy. And the boy felt Tengu sama lifted his body tenderly.
He found him lying beside the
sacred tree, hinoki. A rope was bound a tree with well. The boy noticed that a
back did not have a wing. Beside the sacred tree, there was a bag. He
understood that there was rice in that bag.
"Oh, this is the bag."
Night fell. The boy decided
to go down the mountain early. And, anyway, he ran towards a house.
“I must have had a bad dream.”
He rushed.
Grandmother was waiting for
him at home.
"What’s wrong with your foot?" The boy noticed that he did
not wear a straw sandal of the right foot. His right foot was injured.
"I am sorry". I have dropped a straw sandal you made for
me somewhere. The boy answered. And he spoke about the story that he borrowed a
wing from Tengu sama, and flew in the sky.
"Tengu sama is an errand of God, you know? Because you used the
thing of Tengu like yours, it serves you right. You are lucky because you are
still alive.”
“I may had a bad dream…”
“No, it wasn’t a dream.”
After that, the boy came to
do an offering thing to the sacred tree. He he never said he wanted to see the “sea”
which is across the mountains. He never saw Tengu sama again.
This story is based on the folklore. I modified and added some stories
by imaging.
Thanks for reading!
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2 comments:
Um, my curiousity again got triggered :) I have seen the tengu masks in different movies but did not know what they were. Thanks to you now I know, and could go search for more info. A bit confusing that tengu seems to be "treated" differently in different stories - sometimes it is tricked, sometimes it is respected, sometimes it is a bit evel, sometimes it is stupid ...
I saw mentioned a story, where tengu reads the mind of a woodcutter, but ends up hurt, so it concludes that humans are dangerous, because they can do bad things withought thinking of them first :)
The Japanese version of your story is way beyond my Japanese, but I read the English - very cool story :) In your story tengu seems to be respected and to be a positive character - I like that :)
Thanks for sharing this story!
To Shantal ForSD
You know very well. Maybe, you
know much more than normal Japanese
haha.
Actually, there may be various
stories about Tengu.
When I looked about Tengu, I found
Tengu is described as the figure who is sometimes ceated by human. Tengu is surpposed to be the errand of God. It is interesting
for me to see a figure who make a blundr although he is close
to God.
Hopefully, I want to collect stories about Tengu. And I want to
deepen my understanding.
Thanks for leaving your comment.
Tengu.
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